終わりは始まりとはよく言ったものだが
終わってしまったそれはどうなるんだ? 始まっているとは言えないのではないか 終わることで始まるそれは 終わってしまったそれとは違くて やはり終わってしまったそれは もう二度と始まることのないもので 過ぎてしまったのだ 今はもうここにない 故に終わりなのだ そんなわけで終わりの向こうにいる僕は まだ終わることを恐れているようだ 物事を客観的に見ることは簡単だが どんな時も主人公は僕なのだ 終わりを迎えるのも僕で 始まるのも僕なのかもしれない 始まりのその時に僕は始められているだろうか 小さな一つ一つを惜しんで 僕は終わりを無視しようと必死だ |